保育園を見学している。
どの園もいい感じ。
笑顔の写真、しっかりしたカリキュラム、そして「高評価」
でも、ちょっとだけ引っかかる。
「この評価って、本当に信じていいの?」
今回は、第三者評価のリアルと、本当にみるべき情報(監査)について、サクッとわかりやすく解説します。
第三者評価って、いい制度なんだけど
まず前提として、
第三者評価は悪いものじゃないです。
外部の評価機関が入って、
- 保育内容
- 職員体制
- 安全管理
- 保護者満足度
などをチェックしてくれる。
しかも結果は公開される。
ここだけ見ると、かなり優秀な仕組み。
でも、見てるとこうなる。
いくつかの園の評価を並べてみると…
- 5点満点中5点
- 満足度98%
- 総合評価:とても良い
だいたい全部高評価
で、結果こうなる。
「違いがわからん」
実は研究でもこう言われてる。
第三者評価って、本当に保育の質を測れてるのか?
これ、ちゃんと研究されています。
<参考>福祉サービス第三者評価と保育の質との関連:現状と課題(独立行政法人経済産業研究所)https://www.rieti.go.jp/jp/publications/nts/22j042.html
論文の執筆者について
- 藤澤 啓子(ふじさわ けいこ)
慶應義塾大学と東京財団政策研究所に所属。教育政策・保育政策を研究する専門家。 - 杉田 壮一朗(すぎた そういちろう)
同じく慶應義塾大学と東京財団の研究者。教育とデータ分析に詳しい。 - 深井 太洋(ふかい たいよう)
筑波大学の研究者で、保育・教育現場の実証研究に携わる。 - 中室 牧子(なかむろ まきこ)
教育経済学の第一人者。TVや書籍でも活躍する慶應義塾大学の教授。
結果はシンプルで、
ほぼ関係なし
- 子どもの発達
- その後の学力
- 保護者のかかわり方
こういう大事なところと、評価の点数はあまりリンクしていない。
つまりこういうこと。
一言でまとめると、
「高評価=いい園」ではない
さらに言うと、
「園の違いを見分ける材料にもなりにくい」
じゃあ、なんでそんなことが起きるの?
理由はいろいろありますが、一番わかりやすいのがこれ
評価の”構造”がちょっといびつ。
実は第三者評価って、
保育園が評価機関に依頼する仕組み
なんですよね。
(※費用は自治体の補助が出ることもあるけど、構造はこれ)
これ、どうなるかというと…
- 評価する側が強く出にくい
- 評価機関と保育園の関係性ができやすい
- 結果がマイルドになりやすい
結果、どうしても甘めになりやすい
じゃあ、何を見ればいいの?
結論。
自治体の「監査結果」を見てください。
監査が強い理由(ここシンプル)
第三者評価と真逆の構造です。
✅自治体が主体
園がお金を出して依頼するわけじゃない
✅目的が違う
良く見せるためじゃなく「問題を見つけるため」
✅普通に指摘が出る
- 人員不足
- 安全管理の甘さ
- 運営の不備
ダメなところはちゃんと出る
監査の見方(ここだけ押さえればOK)超シンプルに。
✅指摘があるかどうか
✅中身
特に注意
- 人員配置
- 安全
- 利用者対応
✅繰り返してないか
同じ指摘が毎年続いてたらアウト寄り
まとめ:数字より「構造」を見よう
ここまでの話を一言でまとめます。
評価は”参考”、監査は”現実”
第三者評価は、便利です。
でも、
仕組み的に甘くなりやすい
一方で監査は、
仕組み的に厳しくなりやすい
最後に、
保育園選びって、どうしても、
- 高評価
- 満足度
- ランキング
こうしう”わかりやすい数字”に引っ張られます。
でも本当に大事なのは、
その数字、どうやって作られてる?
そしてもう一歩。
誰のための情報?
ここをちょっと考えるだけで、選び方はかなり変わります。

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