「見学に行った時の雰囲気が良かったから」
この直感は大切ですが、それだけで決めるのは、目隠しをして高速道路を走るようなものです。なぜなら、保育園という組織には「親には見えない4つの罠」があるからです。
① 契約者と利用者のねじれ
契約するのは「保護者」ですが、サービスを受けるのは「子ども」です。
「おむつ持ち帰りなし」「駅チカ」といった親の利便性と、子どもが受ける保育の質は、実は何の関係もありません。親が「便利だ」と感じる裏で、子どもが「不適切な関わり」を受けているケースは、残念ながら存在します。
② 担任ガチャの現実
どれだけ立派な理念を掲げる園でも、実際にわが子を担当するのは一人の人間です。
「園」という箱をどれだけ見ても、その中で働く「人」の質は見えません。しかし、組織が健全であれば「ハズレの担任」は生まれません。 その健全さを測るのがデータです。
③ 人事異動の落とし穴
見学に行った「今」は良くても、来年の4月に主要な保育士が一斉退職したらどうなるでしょうか?
保育業界の平均離職率は約10%前後ですが、中には毎年30%以上の職員が入れ替わる園もあります。 こうした「崩壊の予兆」は、監査資料の職員構成を見れば一目瞭然です。
④ 複雑すぎる分類の罠
認可、社会福祉法人、株式会社、NPO……。
「認可だから安心」というのは20年前の常識です。今は運営主体によって、経営の安定性も保育のカラーも全く異なります。比較の土台がバラバラなものを、同じ視点で並べる技術が必要です。



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