保育所は、区などが定期的に「きちんと運営されているか」を確認する監査を受けています。今回は荒川区の令和7年度・令和8年度の監査結果をまとめました。
全体のまとめ
- 取り上げた指摘は 5件(3年度分のうち令和7年度3件、令和8年度2件)、対象は 5園
- 園長不在、職員不足、午睡チェック漏れ、事故・ケガの未報告、園児の見失いといった命に関わる指摘は、今回の対象にはなし
- 虐待や不適切な保育など人権に関わる指摘も、今回の対象にはなし
- 指摘の内容は次の2種類
- 安全計画の取り組みを保護者に知らせていなかった(1件)
- 子どもの健康診断を年2回行っていなかった(4件)
- 5件すべて「改善済み」
命・人権に関わる指摘
園長が不在だった、職員が足りなかった、午睡中のチェックが漏れていた、事故やケガを報告していなかった、園児を見失った。こうした命に関わる指摘や、虐待など人権に関わる指摘は、今回の対象にはありませんでした。
ただし、これは「荒川区の保育所すべてに問題がない」という意味ではありません。今回まとめたのは、手元にある公表資料に載っていた指摘だけです。
安全に関わる指摘
安全計画の内容を保護者に伝えていなかった(1件)
保育所は、事故や災害から子どもを守るために「安全計画」をつくることになっています(令和5年4月から義務化)。計画をつくるだけでなく、「園でこんな安全の取り組みをしています」と保護者にも知らせることが求められます。
指摘された園では、この保護者への周知が行われていませんでした。計画そのものがなかったわけではなく、伝える部分が抜けていた、という内容です。
該当園
- 至誠会第二保育園(運営:社会福祉法人至誠会/令和7年度)
健康管理に関わる指摘
子どもの健康診断が年2回行われていなかった(4件)
保育所では、子どもの健康診断を年2回行うことが決まっています。成長の遅れや病気の兆しを早めに見つけるための大切な機会です。
指摘された4園は、この回数が足りていませんでした。ほかの項目より件数が多く、「うっかり回数が足りなくなりやすい」部分と言えそうです。
該当園
- 宮前 花と緑の保育園(運営:社会福祉法人三樹会/令和7年度)
- 黒川幼稚舎(運営:学校法人黒川学院/令和7年度)
- 汐入とちのき保育園(運営:社会福祉法人東京都福祉事業協会/令和8年度)
- 東尾久保育園(運営:荒川区/令和8年度)
年度別の一覧
| 年度 | 園名 | 指摘内容 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 至誠会第二保育園 | 安全計画の内容を保護者に周知していない | 改善済み |
| 令和7年度 | 宮前 花と緑の保育園 | 健康診断を年2回行っていない | 改善済み |
| 令和7年度 | 黒川幼稚舎 | 健康診断を年2回行っていない | 改善済み |
| 令和8年度 | 汐入とちのき保育園 | 健康診断を年2回行っていない | 改善済み |
| 令和8年度 | 東尾久保育園 | 健康診断を年2回行っていない | 改善済み |
保護者として知っておきたいこと
- 今回の指摘は、書類や手続きの不備が中心です。すべて改善済みと記録されています。
- 区立の園(東尾久保育園)にも指摘が出ています。公立か私立かに関わらず、監査では同じ基準で確認されます。
- 通っている園の安全計画や健康診断の回数は、園に聞いてかまいません。「安全計画を見せてください」と尋ねることは、保護者として自然なことです。
※この記事は、公表されている監査結果のうち、今回確認できた5件をもとにまとめています。指摘の詳細や最新の情報は、荒川区の公式発表をご確認ください。


