【指摘数上位】保育園の監査結果で判明!なぜ「睡眠チェック」の不備はこんなにも多く、命に関わるのか?

指摘上位

保育園や認定こども園に対し、自治体が定期的に行う「実地監査(指導監査)」。公表されている結果を分析してみると、ある重大な特徴が見えてきます。

それは、「睡眠チェックの不備」が指摘数の中でも非常に多く、しかも子どもの命(窒息・乳幼児突然死症候群)に直結する危険性が高いということです。

この記事では、自治体の監査結果を読み解く際に、なぜ睡眠チェックが重要視されているのか、どのような点に注意して見ればよいのかをわかりやすく解説します。

この記事のまとめ

  • 監査で最も指摘が多い項目のひとつ: 午睡(お昼寝)時の観察記録の抜けや、手順の形骸化(けいがいか)が頻発しています。
  • 「うつぶせ寝」は窒息・SIDSの最大リスク: 0歳児〜1歳児のお昼寝中は、数分間目を離すだけでも重大な窒息事故につながります。
  • 監査結果を見るときのポイント: 「睡眠チェックの記録漏れ」「チェック間隔の不徹底」がないかを確認し、園が命を守る基本手順を徹底しているかをチェックしましょう。

1. なぜ「睡眠チェック」はこんなにも指摘数が多いのか?

自治体の指導監査結果を読むと、「午睡時の観察記録が不十分」「5分(または10分)おきのチェックが記載されていない」といった項目が何度も繰り返し登場します。

指摘が多い背景には、現場の次のような実情があります。

  • 事務作業の過密: 子どもたちが眠っている時間は、保育士にとって連絡帳の記入や指導計画の作成など、書類仕事が一気に集中する時間帯です。
  • 「いつも大丈夫だから」という油断: 毎日問題なく寝ている姿を見ていると、どうしても記録が後回しになったり、「まとめて後でチェックをつければいい」という心理が働きやすくなります。

しかし、監査で厳しい指摘が相次ぐのは、この「少しの油断」が子どもの死亡事故に直結するからです。

2. 「睡眠チェックの不備」が命に関わる危険な理由

保育施設で起きる死亡事故の多くは、実は「お昼寝(午睡)中」に発生しています。主な原因は以下の2つです。

① うつぶせ寝による「窒息死」

赤ちゃんがうつぶせになって顔が布団に埋まると、自分では首を動かせず、自力で息をすることができなくなります。ほんの数分の間に呼吸が止まってしまうため、常に「顔の向き」や「呼吸」を目と手で確認する必要があります。

② SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスク

原因不明で赤ちゃんが亡くなってしまう病気ですが、「うつぶせで寝かせること」が発生リスクを高めることがわかっています。

睡眠チェックで必要なアクション

単に見守るだけでなく、「うつぶせになっていないか」「胸が上下して呼吸しているか」「顔色は悪くないか」を、0歳児なら5分おき、1〜2歳児なら10分おきなどの定期的なペースで直接体(胸や背中)に触れて確認することがルールとなっています。

記録が途絶えていたりチェックが漏れたりしているということは、「その時間、窒息の危険に気づけない状態だった可能性がある」ことを意味しているのです。

3. 自治体の監査結果を見るときに注意すべきポイント

お住まいの自治体のホームページなどで保育園の「監査結果(指導指導結果)」が公開されたら、以下のポイントを意識して確認してみてください。

【チェックリスト】監査結果のここを見よう!

□ 「午睡」「睡眠」「呼吸確認」に関する指摘が入っていないか?
□ 「記録の漏れ」だけでなく「実施手順の不備」が書かれていないか?
□ 前年度と同じ指摘を繰り返し受けていないか?(改善されていない可能性)

もし「睡眠チェックの不備」で指摘を受けている場合、その園は「子どもの命を守る最も基本的な安全管理」に手が回っていない可能性があるというサインになります。

おわりに:書類の問題ではなく「命」の問題

監査結果に書かれている「睡眠チェック表の未記入」という文字だけを見ると、単なる「書類の書き忘れ」のように見えてしまうかもしれません。

しかし、その本質は「子どもの呼吸を確認していない危険な時間があったかもしれない」という非常に重大な問題です。

自治体の監査結果を見る際は、指摘の「数」だけでなく、「子どもの命にどう関わる指摘なのか」という視点を持って内容を確かめることが大切です。

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