こんにちは。4月は新しい年度のスタート、保育現場にとっても何かと慌ただしい季節ですね。
さて今回は、少し硬めの話題、「令和7年度 横浜市の指導監査実施方針」についてのお話です。
「え、監査ってあの“こわいやつ”でしょ?」という印象、よくわかります。
でも実はこれ、保育の質を上げて、子どもたちが毎日を安全に、のびのびと過ごせるようにするための、大事なチェックポイントなんです。
行政文書の“カタい日本語”をやさしくほぐして、読みやすくまとめてみました。
ご自身の園での準備にも、ぜひお役立てください。
この記事でわかること(ポイント)
- 令和7年度の監査方針は「こどもが主役」の視点が中心
- チェックされるのは主に【運営・保育・給食・会計・法人運営】の5分野
- “罰するため”ではなく、“よりよくするため”の監査であること
- 施設運営者として押さえておきたい具体的なチェック項目
■ 令和7年度のテーマは「こどもが主役!」
横浜市は今年、「こども、みんなが主役!よこはまわくわくプラン」という新しい方針を打ち出しました。
これは、子どものウェルビーイング=心と体のしあわせを軸にした取り組みで、「ゆとりある子育て」や「切れ目のない支援」を実現しようというものです。
監査も、このプランに沿って行われます。つまり、ただのルールチェックではなく、“子どもたちが安心して過ごせるか”という観点が中心です。
■ 監査で重点的に見られる5つのこと
① 適正な施設・事業運営
- 保育士の数や資格は足りてる?
- 雇用契約や勤務記録はきちんと整ってる?
- 安全計画や避難訓練、事故後の対応は実施できてる?
スタッフの体制は、保育の土台。人が足りない・定着していないという課題にも焦点が当てられます。
② 適切な保育・教育の提供
- 子どもの人格や人権への配慮は十分?
- SIDS、アレルギー、誤嚥などの事故対策は徹底してる?
- 指導計画は保育所保育指針に沿って作られている?
“日常の保育の質”が問われる部分です。現場で起こりがちなヒヤリハットも、今一度見直しを。
③ 給食の安全・衛生管理
- 栄養バランス・アレルギー配慮はできている?
- 衛生管理(消毒・洗浄など)は適切?
- 食育に力を入れている?
給食は、保育の楽しみのひとつでもあります。単なる食事提供にとどまらない、“教育的価値”も問われます。
④ 会計処理の適正さ
- 帳簿が整ってる?
- 委託費(=税金)の使い道は適切?
- 他の事業と混ざっていない?
「お金」の扱いにも厳しさは増しています。透明性・説明責任が重要な時代です。
⑤ 社会福祉法人としての運営の健全性
- 評議員や理事の選び方は法律通り?
- 会議の議事録、きちんと残してる?
- 経理体制は牽制が効く仕組みになっている?
“法人の屋台骨”の確認とも言える項目です。とくに複数施設を運営する法人は注意が必要です。
まとめ
今回の指導監査、ポイントは「厳しさ」よりも「よくするための視点」です。
子どもたちにとって、安全で安心な毎日があること。
保護者にとって、信頼できる保育環境があること。
そして保育士にとって、働きがいがある職場であること。
その実現のための“仕組みの見直し”が、この監査方針のゴールです。
保育の現場で働く皆さんが、安心して準備できるよう、この記事がお役に立てば幸いです。
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